Sunday, June 17, 2007

翔ちゃん闘病中

ハックのリンパ腫は、抗がん剤がよく効いて今のところ小康状態。まだしばらくは抗がん剤を使わなければならないが、15歳という年齢を考えると、抗がん剤で体を壊すことのないように慎重にいかなければならない。

それよりも、実は翔ちゃんのほうが深刻である。
春先から慢性腎不全で皮下点滴をほぼ毎日していたのであるが、先週の火曜日からあまり動かなくなり食欲もほとんどない。これまでも、食が細くなり今までのドライフードはほとんど見向きもしなくなったため、あの手この手でいろんなフードを試してきた。猫用おやつみたいなカツオとか、山盛りの花カツオとか・・・。でも。火曜日からは食べそうなふりをしてそっぽを向いてしまうのだ。いかん。弱っている。翔ちゃんが弱ると、母も弱る。母の脳裏にはお別れの光景が浮かび始めるので、家中がどんよりとしてしまう。
猫を飼い始めてから、腎不全は3頭目。ただし、最初のチャッピーは「おそらく」腎不全だ。当時かかりつけだった動物病院で、ちゃんと血液検査をしていなかったが、症状からは腎不全が疑わしいのだ。最後は尿毒症で痙攣を起こし、それでも尿意を催すと必死になってトイレまで這って行ったあの姿が、母の頭にある。2頭目は宙太。彼は5歳半で慢性腎不全になっていた。若かったし食欲も元気も十分あったので、まさか腎不全になっていようとは思わなかった。あのときはフィリピンにいたので自分で治療をすることができず、可能性にかけて大学病院での腎臓移植に踏み切った。手術は成功したものの、退院当日の朝の採血で、せっかくつなげた新しい腎臓がちぎれるという事故で、退院せずそのままお別れとなった。事故自体ありえない話なのだが、母も私も、がっかりしてしまった。
翔ちゃんは18歳だから、もう腎臓移植は考えていない。たとえ腎臓が新しくなったところで、体そのものが5年も10年ももつわけではない。母はただ、苦しまず眠るように逝ってほしいと考えている。そういう時が近いうちに訪れるのだろう。
血液検査はもう意味をなさない。BUNもCreも、そしてリンも、上がるだけ上がり、大して下がることはないのだ。数値なんか、もう問題ではない。翔ちゃんが少しでも食べること。不快な症状に悩まされないこと。そして、母がつらい思いをしないこと。それが、今の治療目的である。

水曜日は大学に連れて行き、腫瘍科の手術をしている間点滴を流していた。午後になって、与えた市販のドライフードに食いつきもよかったのだが、帰宅した途端戻してしまった。
木・金は実家から近い動物病院で点滴をしてもらう。院長は大学での知り合いだから、水曜日のうちにいろいろお願いしておいた。私に遠慮せず、先生が必要と思う治療をしてくださいと。彼もやりにくいだろうなーと思うが、逆にちゃんとやってくれるだろう。しっかり点滴を流してもらったが、帰宅してもほとんど食べず。土曜日、両親が留守なので立川の職場まで車に乗せ、同伴出勤を決め込む。午後、市販の猫缶を大さじ1杯ちょっとくらい食べた。でもそれきり。その夜もほとんど食べなかったので、今日は大田区の病院まで同伴し、診察をしている間点滴を流した。
腎臓が悪くなると、血液もあまり造られなくなるので貧血になりやすい。そこへ点滴をするので、血液が薄くなる。でも点滴をしないわけにはいかない。こういう体のバランスの崩れが体を弱らせていく。輸血したらちょっと元気になるだろう。それを母が望むだろうか。
あれを食べるだろうか、これを食べるだろうか。今まで美味しくない処方食でも喜んでいた翔ちゃんの、食欲で一喜一憂するようになるとは思わなかった。カニカマでもあげてみようかな・・・。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home