Monday, November 21, 2005

マイナーチェンジ

先週末は大阪で開催された通称「動臨研」の年次大会に行ってきた。大規模な大会で、特に関西よりも西の獣医師がこぞって参加する。私も金曜の夜仕事が終わってから新幹線に乗り、2日間参加した。毎回重くて高い3冊のプロシーディングには泣かされるが、学会貧乏がいつか自分の身となり骨となるのだから仕方ない。獣医師は技術のみならず知識と精神で生活の糧を得ると信じているし、大学病院に籍を置く間は勉強をしようと心に決めたのだ。
普段自分が目にする症例の数や種類は限られているし、自分がいる環境で得られるもの以上のものを知りたければ、学会やセミナーに参加したり症例発表などを見たりする必要がある。もしくは、自分のいる環境を変えてしまうというのもひとつの手段だろう。
有意義な講義を聴いて、今回もマイナーチェンジくらいのバージョンアップはしたかもしれないけれど、アメリカから帰って以来心の片隅でくすぶるブルーな気分がさらにいっそう増してしまった。私はこのままではいけない。このままここで終わってはいけない。ここに居続けたらこれ以上にはなれない。なんて、いまだ半人前のくせに言うのはおこがましいのだろうけれど、私は見てしまったのだ。自分の上にあるものを。
開業をするには決して若くない。もう時間はそんなに残されていない。なのに、自分の知らないこと、できないことが多すぎる。欲張りなのは生まれつき?
来年度の自分の身の振り方を考える時期が来ている。大学病院、勤務先、開業の予定、そしてさらなるスキルアップ。来年の私はどこにいくのだろうか。マイナーチェンジ、気分もマイナーにチェンジ、落ちの切れもいまひとつである。

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