Wednesday, October 25, 2006

ただいま

アメリカから帰ってきた。やっぱり日本はいいな。ご飯がおいしいって、あまりにも普通なことだけど、アメリカでのつけあわせのライスはタイ米以下の扱いだ。
出発から珍道中の匂いはしていたけど、今回レンタカーで移動しなければならなかったのが最も大変であった。つけててよかったナビゲーションシステム、その名も「Never Lost」。それでも何度か道を間違えた。だって、日本のカーナビみたいに画面大きくないし、おおざっぱな表示だから5車線もあるところのどこを走ればよいのか見当つかないし、最後の朝、空港に戻るときにも途中間違えてナビに誘導されてハイウェイに戻った。この29ドルは決して高くは無かったぞ。標識の違いはそんなにないけれど、信号の解釈がちょっと違ったり踏切では一時停止しないなど、一歩間違えば事故になりかねないところが結構あり、留学経験のある先生を隣に乗せたときは「教習車みたいにブレーキがほしい」と言われてしまった。代わりに運転してもらうことは、レンタカーの保険上無理だったので仕方ない。お命預かってました。
学会の開かれたキャラウェイガーデンズはとてもとても広い敷地にロッジやヴィラなどがあり、ゴルフ場やらトレッキングルートやらがあったり、とにかく広くて敷地内の移動にも車が必要であった。私たちが止まったコテージは、それはそれはとても素敵なリビングルームと、2ベッドルームそれぞれにバスルームがついてて、たった1泊しかしないのがもったいないくらい。キッチンの作りがフィリピンやタイを思い出させるなあ。でも、ずっとずっとアメリカンリゾート?でした。もう一度行きたい。できれば1週間くらい、家族とのんびりしに。
3泊5日、とにかく移動ばかりしていた気がする。アトランタ市内に戻ったのが日曜日だったので、めぼしいショッピングモールは休み、時間も少なかったのでCNNもワールドオブコカコーラもいけず。もちろん、風とともに去りぬ関連の記念館なんかも行かれず。これじゃあアトランタに行った気がしないのは言うまでもなし。
今回の学会では、日本からの発表者も数人いたのだが、驚いたことに東大の学生さんたちが英語で発表をしていた。えらいなあ。大学生のとき、海外の学会はおろか、海外に出ることすら考えなかった私とは大違いだ。それと、東大の助手の先生が、ミニチュアダックスのリンパ腫について発表をした。ミニチュアダクスでは比較的若い年齢で消化管にリンパ腫が発生し、手術をしたあとの経過がほかの犬種と比べて圧倒的によい。それも、どうやら日本でだけ特にそれらが多く見られている。このような発表がされたのは大変意義のあることだと思う。そしてまた、数多くの症例を見ている私たちA大学からも、ぜひ発表をしていきたいものだと思う。人前で発表するには英語力がまだまだ足りないから、まずは専門誌に論文を寄せるところからスタートかな?
学会とはあまり関係ないけど、今回のご機嫌ポイント、その1)デトロイトでの入国審査で係官に「英語が上手だけどどこで習ったの?」と聞かれたこと。質問されたことはごくありきたりのことだと思うのだけど、おそらく「日本人にしては上手」ということかな。ま、いいか。
その2)キャラウェイガーデンのバーでギネスビールを注文したらIDカードを見せろと言われたこと。これには周囲もびっくりというか大笑い。今回は比較的カジュアルな格好で参加していたのがこんな結果になったみたい。東洋人は若く見えるんだなあ。

それにしても、改めてツアーコンダクターを尊敬する。自分以外の人間を連れて海外に出ることがこんなに大変だとは思わなかった。昔は幼い助手を連れて渡航していたから、大丈夫だと思ってたけど、意外に大変だった。これが全員英語が話せたり海外に慣れているのであれば別であろうが、英語はあまり話せず聞き取れず、海外には1回か2回、それもハワイあたりというのであれば、仕方のないことだろう。何事もなく無事に日本に全員帰ること。それだけが今回の一番の心配事であった。あー、どっと疲れが出ました。

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