Tuesday, September 11, 2007

ハック闘病中

ハックのリンパ腫は抗がん剤によく反応し、9月5日をもって抗がん治療を一時中断することになった。しかし、その頃からハックは元気がいまひとつ、歩き方もよぼよぼとして、一気に老け込んだように思う。耳も遠くなったし目もよく見えてない。もうすぐ15歳だし、それも仕方ないかな、と思っていたら、ある日コールタールのような便をして虚脱状態になり、母が近くの動物病院に連れて行った。
貧血がひどく、輸血が必要だと言われた。コールタールの正体は、胃から小腸にかけての出血が疑われる。しかし、その病院では輸血をするための血液の供給が望めない。
翌朝、ハックを車に乗せ、勤務先に同伴出勤をする。前日のうちに院長先生に輸血の許可をとり、病院の居候雑種犬から血液をもらうことにしたのだ。
輸血と薬の効果で、ハックのコールタールのような下痢便は止まった。しかし食欲がない。もともとヒルズのサイエンスダイエットみたいな、決して美食とはいえないようなドライフードを常食としてきたハックだから、それ以外のフードだったら何でも食べたものだった。しかし、今では美味しいものを与えても、半分は残してしまう。寝ていることが多い。急激に元気のなくなったハックを見ては、母もご近所さんも切なくて涙する毎日である。
私はといえば、もうすぐハックも死んじゃうのかなー、と思いつつ、実家に入り浸り、あの手この手を繰り出し、毎日ハックの食欲と便の状態を確認し、いざというときの輸血の準備や手配もすすめている。まだ負けない。

犬が元気でご飯を食べて散歩に行くこと、それだけのことが何て素晴らしく思えるのだろう。
こんな状態でも、ハックは私の車の後部座席に乗るのが好きで、ものすごいすばやさでドアからよじのぼろうとする。ハックはいつも、私の後部座席にいたいのだ。そこだけは、昔からハックの特等席だったから。

ハックの容態が思わしくないことを知った人たちが応援のメッセージをくれたり、輸血の供給を申し出てくれたりしている。ありがとう。私一人じゃないなと思えて、また頑張れる力がわいてきます。

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