Friday, January 26, 2007

今年の発表ネタ発表

研修医のデューティのひとつである「年1回以上の学会発表」を、今年度はがん研究会にしてしまった。自分が面倒を見る後輩のことで結構いっぱいになってしまい、腫瘍の好きな?獣医ばかりの集まるがん研究会で発表するのは、大きな学会で発表するよりも緊張する。聴衆はみな腫瘍の勉強をそれなりにしている人たちとか、日本の臨床を引っ張っている先生方なのだ。あー、どうしてがん研で発表することにしちゃったんだろ。プレッシャーで、今年の試験勉強まで手がまわっていません。試験は来年本腰入れよう。今年のネタは、今回1回限りだから。

胸腺腫、という腫瘍がある。胸腺は肺の間に存在し、リンパ球成熟に関与している機関で、胸腺腫はそれが腫瘍になってしまったもの。小さいうちに見つかれば、手術で摘出することも可能だけれど、たいてい症状が出たりする頃にはかなり大きくなっていて、手術が危険なこともある。そういうとき、高エネルギーの放射線(日本の獣医療施設では3箇所のみ)で縮小させることもできるけれど、完治するわけではない。
私の発表ネタは、巨大な胸腺腫に放射線をあてて小さくなったところで手術で摘出した、という今まで報告のほとんどない症例。がん研究会で発表する機会を得たのは光栄だけど、緊張するなー。
発表は日曜午前。獣医の方はがん研究にどうぞご参加ください。一般の方は、残念だけど、ご参加いただけませんので、悪しからず。

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