Friday, February 04, 2005

エル・ファーロ

果たしてどれくらいの人がこの日記を楽しみ?にしているのかは検討もつかないが、Jasmine復活である。試験直後からは、空虚な感じに襲われ、水木の腫瘍科で少し調子が出てきて、やっと今日、テンションが通常まで戻った。
試験のできはどうだったのか、自分自身も気になるところだけれど、受験者の25%程度が認定されるらしい。今回の受験者は60名、その上位半分に入る自信はあるが、そのさらに上位半分となると微妙である。何しろ、昨年までの出題傾向とは異なり特に、前半の腫瘍診断学(4科目)については「これって腫瘍認定医の試験問題?」と思うものが数多く出題されていた。まあ確かに認定医たるもの、一般以上の診断知識を兼ね備えているべきというのはわかるのだが、1時間いっぱいいっぱいで試験を終えて会場を出たときには、誰もが青い顔であった。
その20分後からは腫瘍治療学(4科目)の試験が始まるが、これは時間が少し余った。余裕があったわけでもないが、記述問題にあまり手間取らず、書き切れてしまったからだ。だからといって出来がどうかということは断言できず。ただ、やれることはやった。記述問題も全問書き込んだ。
会場外ではわれらが腫瘍科のメンバーたちががん研究会の片づけをしながら、「日比先生なら余裕だよねー」などと話していたらしいが、諸君、私は確かに全国的にも有名なI先生の率いていた日本獣医畜産大学獣医臨床病理学教室の出身だが、だからといってあんなにマニアックではない!!!いや、これができてこそ、教え子なんだろうなー。試験が終わったというのに課題山積みである。
そして決めた。試験に落ちたら、セシルカット(髪の毛1本が3センチくらい?)にすることと自分の予定よりももう1年長く腫瘍科に在籍する。でも、合格したら、行きつけの美容室でいつもの担当の美容師さんにきれいにしてもらうことと、来年1種認定医試験に挑戦すること、そしてスーツを作る。ロレアルのコマーシャルではないが、そのくらいの価値はあるだろう、この認定医試験。発表は3月中旬、郵送で送られてくる。桜餅でもいただきながら、気長に待つほかないだろう。

今日大田区の職場に行ったら、スタッフが騒然としていた。何かと思えば、新聞の折り込み広告に新しくできる動物病院の広告が入っていたのだそうだ。場所は多摩川線を挟んで反対側の、商店街の先、歩いて10分かかるかどうかのところらしい。名前を聞いてみたら、カタカナで難しくて思い出せない、という。「エル・ファーロ、じゃない?」私が言うと、「何で先生知ってるの?」
この職場に入る前、まだ院長から何のアプローチもされていない頃、大学時代の先生が作った病院の分院長に、というお話をいただいた。とりあえず、見に来ない?というお誘いに、気軽に伺ったところ、そこで院長をしていたのが、大学のサークルの2年後輩で、一緒にバンドを組んだこともある男の子(今じゃあ、男の子ではないが)だった。その彼が、先々大田区で開業すると言っていたのだ。まさか、こんな近くだとは思いもしなかった。本当に大田区は動物病院の数は多い。
数日前に分院スタッフが本院で院長先生に売り上げのことなどであれこれ言われた矢先である。大打撃間違いなしだ。
大学病院で何年も研修医をしてから、大学の先生に認められて院長をしていたくらいだから、医療レベルは間違いなしだ。後輩の開業をうれしく思い祝いたい反面、危機感もある。微妙・・・・・。


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