Monday, February 21, 2005

この間受けた腫瘍認定医試験の結果はまだ発表されていないのだが、噂だけが耳に入ってくる。「今回は15人合格して、腫瘍科の人間からは2人落ちた」とか、「9人しか合格しないらしい」とか、いったいそれらの噂の根拠はどこなのだろうか。まあ60人の受験者のうち、半分以上は不合格、合格者数は決して多くないということだけは事実である。結果を待つ身としては、心臓が縮み上がる思いで毎日を過ごしている。
ちなみに今回大学の腫瘍科からは10人受験している。そのうち一人は早々に「来年頑張りましょう」と言っていた。彼は昨年不合格であった。できればご一緒したくないのは言うまでもない。
どうも私の周囲の人たちは私をかいかぶっているというか簡単に「先生なら大丈夫」と言うので、その根拠は何かと聞いてみたら、「先生がダメっていう感じしないもん」と返ってきた。うーん、これまた根拠のないかいかぶりで不安だ。もう少し納得できること言って欲しいものだ。
今回同じく試験を受けた大学の同級生は、「あんなに難しいとは思わなかった。合格は絶対しないと思う。」と言っていた。卒業12年、開業7年の獣医師をしてこう言わしめる認定医試験、どれだけのものかわかるだろうか。
だからといって、認定医になったからといって何かが大きく変わるわけでもない。認定医でなくても腫瘍の手術をしたり、抗がん剤を使うことは禁じられていない。誰でも手術をしているし、誰でも抗がん剤を使っている。その腫瘍に対して、手術をするのが正しいのか、抗がん剤を使うのが正しいのか。認定医なら大体大丈夫だろうけど、認定医じゃなければダメなのか?これは難しいことなのだ。認定医でなくても大変勉強されていて、私よりも詳しい先生もいらっしゃるし、逆に、臨床経験が長くとも腫瘍に対する知識やお勉強をあまりされていない先生もいる。
では、意味のないことなのか?そんなことはない。認定医だからといって威張るほどのものでもないが、認定医としての自信と誠意をもつということは、大事なことだと思う。
セシルカットかさらさらヘアか、美容院にも行かないで待っている、合格通知は郵便で届く。(でも多分その前にわかっちゃうかも。)

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