Friday, April 22, 2005

作戦変更

生まれて初めてだった昨年と違い、今年の学会発表は狙い定めて準備少々。これでいけるかな、と思った題材も考えれば考えるほど、なんだか感触がいまいちな気がしてくる。もしこれを発表しようと思うといってボスにダメ出しされて、そこから次を探すのは時間がなさすぎる。だから、はじめから作戦BもCも用意することにした。そうはいっても、準備をしてみたのは最初の1例だけで、あとは思いつくままテーマだけ漠然とリストアップだ。
そして今日、診療がすべて終わった後、ボスに「こんな症例を発表しようと思うんですけど」と持っていったが、やはり感触はよくない。ここでOKが出なかったら、発表はできない。OKではないが反応は悪い。そこで即座に作戦変更する。「実は、いくつかほかにも考えていたのがあって」と切り出してみると、意外といい反応だ。結局作戦Bをもう少し煮詰めていくことになった。このへんの切り替えの早さは、大変重要である。臨機応変であることは、臨床家にとって大事だから。
ほっとしたのもつかの間、先輩にその話をすると、そのテーマは治療成績がいまいちだから他のものにしたほうがよいとおっしゃる。そして、先輩のおすすめは作戦Dである。結局自分でもBかDか決めかねたので、カルテを集めて比較してみることにした。なんて書くと簡単そうに見えるが、13ものカルテをまとめるのはなかなか骨の折れる作業だ。今週末、助手の授業参観で仕事は休みになっているが、午前中は大学に行って資料やカルテの整理をしなければならないし、日曜日もつぶれるだろう。
なんにしても、週末をつぶせば来週木曜日の発表演題申し込みしめきりには間に合うだろうか。はらはらしつつも、決まりそうでちょっと気分的に余裕が出た。このまま勢いでゴールデンウィーク中に抄録まで書き上げてしまおう。年に1回以上の学会発表は、避けられない研修獣医師の義務なのである。

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