Sunday, April 03, 2005

収納計画

部屋が片付かないのは私が自分の睡眠時間を優先させてしまうせいもあるが、明らかに「いれもの」よりもあふれるほどのたくさんの本が原因のひとつだと思っている。収納上手といわれたいけど絶対無理、な私。時間があってもそれ以上にやること、やらなきゃいけないこと、やりたいことがある。よっぽど気合を入れないと、今目の前に積み重なっているたくさんの専門書なんか片付かない。模様替えもしたいけど、そんなことしている時間なんかない。収納上手な人の収納の仕方よりも、生活のリズムなんかを教えてほしいと思う。どういう生活をしている人が収納上手なんだろう?
とにかく本は増え続けていく。そうでなくても本は増えるというのに、獣医であり続ける以上、獣医学専門雑誌は毎月、それから半年毎に届く会員誌は海外の文献を訳した分厚い文献集、そしていろんな資料のファイルに、セミナーのハンドアウトや学会のプロシーディング。そして、それ以外にも専門書のよいものがあれば買ってしまう。全部読んでいるかというと、興味のないところは読んでないこともあるので、雑誌なんかはいずれファイリングしなおさないといけない。
そこへきて、大学にとある出版社から専門書が大量に寄付された。それは私たち腫瘍科研修医全員にそれぞれ20冊近く(正確に数えていない)配布され、持ち帰るのはものすごい重さだった。有無を言わさず配布されたので、実はもう持っているなんて本や、同じような系統の本もあり、歯科の本が3冊もあってどうしようというくらいだ。小動物歯科はすでに自分で本をもっていたのでこれで4冊。歯科も極めろという神のお告げか?しかし、こんなに大量に本を買うことは自分ではできないのでありがたくいただく。だって専門書高いもん。欲しかった本もあったのでそれはものすごーくラッキーだったし。そして先日の韓国の専門書。もうこれだけで7冊、床に積み上げて20数センチの高さになっている。
これだけ大量の専門書籍を一気に買ったら1ヶ月の収入が十分ふっとぶ。だから、これらの本は貴重な大切な本なのだ。全部読むまで何年かかるか、と思うけど。
そんなわけで、増え続ける本と助手の身の回りのものとで部屋の片づけが滞る。助手のおもちゃは捨てよう。本棚も買い足さないと無理だ。自分の家を建てたら絶対書斎は作らないとなー。
そういえば、結婚してから何回引越ししただろうか。独身時代の自分の家財道具にちょっとした収納ボックスやなんかを足した程度ではもう足りないんだって。もうあと何回も引越ししないから、そろそろちゃんとした家具を買っていったほうがいいのかなあ。でも家具を買いに行く時間も、配達を待つ時間もないぞ。
よくよく考えれば自分の時間だって、収納と同じだ。時間は誰にもみな平等に1日24時間しかないのに、そこに詰め込むことが多すぎるのかも。仕事は週4日。そのうち3日は大田区まで4本の電車を乗り継いで通う。週に2日は大学へ朝6時すぎに家を出て通う。大学には2日しかいないのに、それ以外の時間で学会発表の準備や文献の翻訳をしなければいけないから、普段の生活に大学関連のことが押し寄せる。休みは週1日、これも学会やセミナーがあるとつぶれる。少しでも自分の時間があるなら、何も考えない時間も欲しい。結局私は、自分の時間すら上手に使いきれていないのだ。
自分の部屋も、自分の時間も一緒だ。決められた容量を超えたものを詰め込もうとしている。その中の優先順位を、年度始めの今こそ検討しなおさないといかないかもね。(と思いながらも毎日が流れていく・・・・)
ああ、バンコク時代の優雅な生活がちょっと恋しい。メイドさんを雇うなんて、この先もないだろうなあ。

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