Friday, August 26, 2005

予演会

昨日大学で絞られた。
私が在籍している大学の腫瘍科では、学会発表が近づいてくると「予演会」というのを行う。1日の業務が終わったところで、全員の前でそのスライドを使って発表の練習をし、スライドのおかしいところを指摘してもらう、というと聞えは悪くないかもしれないけれど、出来が悪ければほぼつるし上げ状態である。もしくは蜂の巣。四方八方から鋭い突っ込みや批判が相次ぐと、当分人前に立つのが怖くなる、という先輩もいる。本番には強いと定評のある私でさえ、昨年の予演会はものすごく緊張した。
今年の発表は昨年の1例だけの症例報告ではなく、6例を使って治療方法の検証を行うというものだ。どういうふうにまとめたものか、結局まとまりの悪いままスライドを作り上げて、自分でもいまいちだな、と思ってはいた。しょっぱなからボスにダメだしをくらったので、蜂の巣に至る前にタオルが投げ込まれたような状態になった。
ああ、私ってダメじゃん。しょぼん。やっぱり頭悪いのかな。
しかし、どんぞこまで落ち込まなかったのは、ダメだしを出したボスが「ひびちゃんはオーベン(マンツーマンで面倒を見てくれる先輩研修医)いなくて一人でやってんだろ?じゃあ、わかんなかったら俺のところに来い」と自ら面倒見てやる宣言をしてくれたからだ。でき悪いからほっとけないのかもしれないが、もし完全に相手にされていないのであれば、ボスは自ら手を出すことはなく、他の先輩研修医が私の面倒をみる羽目になるのだ。まだまだ見込みあるのかも?単純だからすぐ頑張ろうという気持ちになる。

実は昨日はこれだけでなく、初診症例の報告を、やはりこれも全員の前に出て行うのだが、そのときも大阪のOBの先生から質問が入った。「猫の子宮腺癌は子宮蓄膿症と同じ症状ですか?」「猫の子宮腺癌の特徴は?」・・・・そのOBの先生はもちろんご存知のうえで質問してきている。つまり、私がわかっているのかどうか、ということを問うてきているのだ。で、またしどろもどろになってしまった私に助け舟を出してくれたのは、なんとボスであった。今日のボスは優しいなあ、なんて思ってたら最後に「猫の子宮腺癌について、ひびちゃん、わかってないんだから宿題セミナーな」とおまけがついたけど。
ひえー、学会発表のスライドもあるのにー。

そして、今日、その二つに加えてほかにもいろいろやることがあるので、やることのリストを作るだけでも時間がかかった。やりながら、昨日絞られたココロの疲れがなかなか取れなかったので、帰り道蒲田で花を買った。大好きな白いカラーと赤いグラジオラス。強い気持ちとやる気を引き出してくれるような気がする。
そして、最近すっかりはまっている「ドラゴン桜」を見て、桜木先生の言葉にふむふむとうなづく。そうだ、私は結果を出さなきゃいけないんだ。来週はリベンジだ!!

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