Tuesday, September 06, 2005

新しい聴診器

先週ネットで新しい聴診器を注文したら、1週間と経たずに手元に届いた。しかも、その間にメールのやり取りをはさんでいるので、その早さには感動ものである。
聴診器など、どこでも買えるのでは?と思うかもしれない。が、獣医師の間で最も人気のある?聴診器はLittmanという会社のもので、国内の業者に頼むと、学生時代に実習で購入したものが大体¥15,000くらい、私が今まで愛用してきたcardiologyⅢというもので大体3万円くらいだろうか?今回はMasterCardiologyというタイプを購入することにした。でも、10月にアメリカに行こうと計画している研修医に、そんなにお金はない。
そこで、私に限らず、国内や海外の業者を探すことになる。私が以前注文した業者は、最近聴診器の取り扱いをやめてしまったので、周囲の先生たちに聴きこんでSteeles.comというところにした。安い!とにかく安い!まとめて2,3本買おうかと思うほど安い。が、大田区の職場に置いておくものと、大学や愛川町で使用する、つまり持ち歩きようと2本あれば十分なので、1本だけ頼むことにした。ついでなので、愛川町の後輩にも声をかける。
注文した翌日に、その会社からメールが届いた。「日本の法律じゃ、医療関係者しか買えないんでしょ?大丈夫?」・・・・。ずいぶん軽い感じのメールだな、と思いつつ、「獣医師だから問題ないです」と返事をした。そしたら「オッケー、すぐに送るからね」くらいのノリの返事がきた。だいたい、こういうメールのときは「Dear Dr. Hibi」とか、「Dear Sir」って最初に書くのではないのか?「Dear Mari」で来たけど、それってどうなの?
まあ、無事に届いたことだし、仕事も早いし、今後もひいきにすることとしよう。・・といっても、聴診器なんてそんなに頻繁に買うものではないけれど。ああ、ネットってありがたいなあ、便利だなあ。

聴診器にまつわる思い出といえば、バンコクから帰ってすぐに勤務した病院での出来事は忘れられない。その病院で使っていたのは、CardiologyⅢという、当時はまだネットで購入などしていなかったので、私にとってはとても大切で信頼のおける聴診器だった。ある日、その病院の院長先生が飼っている白いオウムが、いつものように診察室をお散歩していた。彼は、超音波検査機器のコードとか、聴診器のコードとか、少し太めのコード類を止まり木代わりにすることが好きだった。もちろんそれは、人間側からすると非常に迷惑な話で、超音波の機械なぞコードに穴でもあけられようものなら、数十万は修理にかかる。だから、その日もスタッフ一同、超音波の機械を守りに入った。すると、彼は私の聴診器に足をからめ、そしてもっとも大切な、聴診をするとき動物にあてる側の膜の部分を「プチッ」という音をたてて穴を開けてくれたのだ。「!!!!!」そりゃあ、オウムのしたことだけど、「ノエルはそれが大好きなのよねー」といって笑っていた院長先生、飼い鳥のしたことくらい、責任とってくださいよ。
(T_T)
その後、「弁償するわよ」と言いながらも、結局何もアクションはなく、私は職場を移り新しい聴診器を買った。オウムおそるべし。

ちなみに、今回買った新しい聴診器で最初に聞いたのは自分の心音でした。多分異常なし。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home