Monday, December 27, 2004

年末年始休診のお知らせ

とうとうクリスマスも過ぎた。まだ年賀状を一枚も書いていない。年が暮れようと明けようと、世間のような正月休みもないので年末年始気分にはあまりなりにくいのかもしれない。しかし、最近はこの時期になると頭を悩ませる問題が浮上する。「年末年始休診のお知らせ」あるいは「年末年始診療時間変更のお知らせ」である。
2つの動物病院に勤務しているが、どちらもそれぞれ年末年始の診療スケジュールが違うので頭も混乱するし、診療の計画がたてにくいのだ。今週から午前診療になったり、お正月3が日は休診だったり、31日まで通常通りだったり、年明けてから4日まで午前中2時間だけ診療したり。そこへもってきて自分の中の歳時記がお正月になっていないので、ついいつもと同じように「じゃあ来週また午前中きていただいて、夕方お迎えで」なんて言ってしまい、ほかのスタッフから「先生っ、来週は午前中です」とか「先生、そこはお休みです。」と言われてしまう。
正月3が日はまあ日本全国的にお正月なのかもしれないが、年末なんか一般的には28日が御用納め、ということは普段、仕事帰りにご飯をとりにくる人とか夕方でないと時間が作れない人は、午前中来いなんて、常識から考えて無理な話では?どうしてクリスマスの翌日から午前中しか診療しないのか、理解しがたい。スタッフだって普通にいるのに、私だっているのに、午後は診察しないんだって。というか、そこに診察をいれようとしたら止められた。残念ながら、本院の院長先生が決めたことをくつがえす権限もなく、自分ひとりで診療をしているわけでもないので、私の一存で午後でいいですよ、とかは言えない。
でもでもでも。治せるものも治すなってこと?まだ御用納めにもなっていないのに午前中に来なきゃだめだって?
そんなことをぼやいたら「まあ、そういうことになっていますから。」といさめられた。(ToT)独身の君らには、わかるまい。そういうことって、どういうこと?自分の仕事が忙しいときに、子供を病院に連れて行かなきゃいけない気持ち、自分以外のことで周囲に迷惑かけちゃったりとか。そんなことを言うと次には「子供と動物は違いますから」って言われちゃうんだろうけど。
みんな仕事があるんだよ。他に代われる人のいない仕事。そんなに簡単に休めない仕事。大切な動物のためといって、一般社会がそのために仕事を休むなんて普通は認めないんだよ。(父親ですら子供が熱出しても会社は休めないんだよ、日本は。)それなのに、ここ一番ていうときに仕事をぬけなきゃいけない気持ちなんか、君らには絶対まだまだわからない。だから、午後休診がどれだけ迷惑をかけるか、わからないでしょ?自分のこと以外で仕事を休まなきゃいけないことなんかないからわからないでしょ?
ただでさえ非常勤の私に都合を合わせてもらったりしているのに、このうえ時間まで制限したら通えるものも通えない、というか実際そのために年内に検査を入れることができなかった。治ると見込んだ傷も治しきれなかったのに、まだ通ってもらわないといけない。薬でコントロールできないホルモンの病気だっているのに、午前中しか診察できないって、午後具合が悪くなったらどうするのだろう?この申し訳ない気分を私はどうしたらよいのだろう?
横須賀は年中無休、祝日も盆暮れ正月も診療時間の変更はなかった。当直もある病院だったので、当時下っ端だった私は2年連続で、除夜の鐘が鳴るとき診察室で急患を診察してた。年末年始や祝日はみんなで調整して少しずつでも休みを取れるようにしていたから、世間ほどではないけれど仕事も普通にしたし休みもあった。そんな横須賀は、よかった。横須賀に帰りたかった。あんなところでずっと仕事をしていたかった。(今は帰る、というよりあそこをお手本にする気持ち。)
年末年始、人並みに休みたい気持ちがないわけでもないけれど、休んでしまったら治療に差し支えることもあるから休むのも落ち着かない。せめて休みではない日くらいは全日診療させてほしい。スタッフの休みも必要だけど、午後休診にするのはどんな意味があるの?
疑問に思うのは、非常勤で限られた時間にしか診療できないという制限をうけている私だけ、なんだろうか?
ちなみにBangkok Cyber Vetは、年末年始のお休みはありません。いつもどおり時間のあるときに掲示板チェックと日記つけと、メールのお返事をお出しします。

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