Sunday, January 30, 2005

がん研究会

無事?終了。ぐったり。

Friday, January 28, 2005

明日から 獣医がん研究会

あー、時間がないよー。(ToT)

Tuesday, January 25, 2005

カウントダウン

土日の獣医がん研究会を控え、もはや試験までカウントダウン状態となった。勉強十分とは言いがたいが、ここまで来ると体調第一であろう。明日あさっては大学で、通常なら5時おきで朝7時半には大学入りするのだが、ちょっとずるさせてもらって、明日の夜は大学近くのビジネスホテルに泊まる。いつもより1時間長く眠れるし、往復の1時間半が有効に使える。でも木曜の夜は、海外からのビッグゲストの接待で腫瘍科あげての歓迎パーティ、英語でカラオケ歌える人間は絶対参加なので逃げられない。
家族のみなさん、ご協力ありがとう。特に母には頭が上がらないので、折につけ甘いものやら頂き物の横流しで多めにみてもらっている。いつか、開業したら楽させてあげるからね、でも軌道に乗るまでは電話番くらいよろしく。
泣いても笑ってもあと数日、この年で試験を受けるとは思いもしなかったが、合格したら来年はさらにもうひとつ上の試験も受ける野望を抱いている。こんなところで落ちていられないの、みんなと違って若くないんだから、時間がないの。だから、絶対落ちない!(万が一落ちてしまったら、セシルカットにする予定)

Sunday, January 23, 2005

あと1週間

部屋の模様替えといらないものの大処分、助手とシュークリームつくり、横須賀の動物病院まで遊びに行く、横浜ベイサイドマリーナでハンバーガー、バイクで東京タワー、父の還暦祝い、翌日に差し支えない程度のお酒、編みかけのニットジャケット、ハックとレストラン。今できないこと。ついでに現在カニ断ち中。腫瘍とかけてカニととく、その心は?どちらもCanser(カニ、がん)。

勉強はどんなにやっても十分とはいえないから、落ちるわけにはいかないし落ちたらどうしようと思っている。でもその反面、落ちる気がしない、根拠のない自信が最近湧き出てきて、自分でもちょっとあきれているけど、それくらいのほうが私は強い。背中で大きな翼を拡げている気がする。
今日は、横浜で朱赤のガーベラとオレンジのチューリップ、ピンクのスイートピーを数本ずつ買い、その足で400ccの献血をした。献血なんかしちゃって酸素不足で脳が動かなくなったらどうしようと思わなくもないけれど、血の気の多い(?)私なので大丈夫だろう。これくらい余裕があるほうが、効率的な勉強ができる。必死の詰め込みは私には向いてない。(とかいって落ちたらしゃれにならないけど。)

試験まであと1週間、煩悩解禁まであと1週間。合格したら、カニ解禁だー!

Thursday, January 20, 2005

これを読む同業の若い方々へ

若い先生たちはとても治療に一生懸命だ。勉強熱心で、とても感心する。私よりも優秀な獣医師もたくさんいる。
でも、忘れて欲しくない。動物病院にはたくさんの動物が飼い主に連れられてやってくる。だから、それだけの数の飼い主さんとも話をしなければならない。飼い主さんの中には、いろんな人がいるし、それは当然のことなんだけれど、飼い主さんにだって個性はあるし、いろんな人がいる。それをいちいち、この飼い主さんは変わってる、とかヘンな人だ、とか言っている、そこの先生。自分の家族である動物の病気を治したい一心で、藁をもすがる気持ちでここまではるばる来る飼い主さんの、そりゃあ、はたから見たら度を越えた行動かもしれないけれど、一生懸命な気持ちを、あなたは汲んでるのか?
世の中にはいろんな人がいるし、自分だってちょっと変わってる(らしい)から、私は多少変わってる人がいたってびっくりしないけど、飼い主さんの性格を選んで病気を治すつもり?今日はちょっとがっかりしたよ。
あの人が変わってるとか、紹介状や診療依頼のメールを見ただけでまだ話もしないうちから、そんな色眼鏡かけていいのかな。本当の気持ちは、顔に出てるよ。
誰のために、この仕事をしているのかな。動物の病気さえ治れば飼い主の気持ちなんかどうでもいいって、それじゃあいつか転医されちゃうよ。獣医療不信の最大の原因は、獣医師のおもいやり不足やコミュニケーション不足だって、わかってるのかな。
どんなに優秀な小児科医でも、思いやりのない先生、親の気持ちのわからない先生に助手を診てもらいたくない。それと同様に、腕が優秀でも飼い主の気持ちのわからない先生に自分の動物を安心して預ける気持ちなんか、ないと思うけどね。
今日は何も言わなかったけど、次に同じようなことしたら、多分黙ってないからね。先生には、いい獣医師になって欲しいから。

Tuesday, January 18, 2005

昨日、仕事が終わってから大急ぎでバイク用品店まで行き、冬用のライディングジャケットを買った。今までは革ジャンを着ていたのだが、革ジャンはスタイル重視なので、中に着込むことができず意外と寒い。先月オーバーパンツを買ったので見た目はかっこよくないけど足元は寒くない。やっぱりジャケット必要かも、ということで、セールになっているのをチェックしてから行った。
だいたいオートバイのウェアは、最近女性向けのものも増えたとはいえ、選択肢はまだまだ少ない。若い女の子がスクーターなんかに乗るときならかわいいジャケットか、いかにもスポーティな男物のジャケットを小さくしたようなものがほとんどだ。つまらない。大人の女性の着用にもたえられて、なおかつ価格の手ごろなジャケットがあったらいいのに。雑誌に掲載されているジャケット類をいっぺんで見られる店もない。ぶーぶー。
で、結局レディース用ジャケットで正面から見るとややスポーティだが、後ろはベルトですこし絞れるようになっているものにした。まあ妥協できなくはない。しかし、これ中にたくさんプロテクターが入っていて、着るとアルマジロの気分・・・・・。サイズも、女性にしてはたくましい私でも十分着られる余裕がある。ここだけの話、何ヶ月か前にワイシャツをオーダーで作ったら私のサイズは「男性のMサイズより肩幅が1センチせまいくらい」で「男性のSサイズより腕の付け根周りがある」ことが判明。仲間内の男の子たちからはすっかり「小アニキ」呼ばわりされている。
帰り道、さっそく着てオートバイに乗ると、本当に寒くなかった。やっぱり冬は冬用なんだと実感。

そして、今日、とうとう知恵熱?頭痛で昼前から調子悪く、食欲もいまひとつ(でもしっかり食べる)、薬を飲んで昼休みはレントゲン室でぐったりする。午後の診療始まるくらいに少し痛みがおさまったが、どことなくぼんやりする。今日は無理せずお風呂に入って寝よう。と思ったけど、家に帰る前に30分だけコーヒーショップで勉強した。家に帰ると、やることがあれこれあって落ち着いて勉強できない。たいして家事を一生懸命しているわけではないけど、それでもこまごまとしたことがあるから。気ぜわしいっていうのかな。さ、寝よう。明日は大学、6時には家を出発だ。

Saturday, January 15, 2005

マルちゃんの死に思うこと

動物病院というのは程度の差こそあれど、基本的には具合の悪くなった動物が連れてこられるところである。それに、命には寿命というものがあるので、たとえどんなに優秀な獣医師であっても、治すことができない病気も少なくない。
ここ最近、私が担当するワンニャンたちの経過が悪いのは、私の腕が未熟なせいなのだろうか。いやいや、動物の一生に立ち会おうとすれば、いつかはその時期にぶつかってしまうのは、やむを得ないことであろう。
昨日の午前中、マルちゃんのお父さんから病院に電話があった。前日の朝、マルちゃんが急死したということだった。マルちゃんは来週月曜日に大学病院で手術を受けるため、今日血液検査を受けにくる予定だった。遺体は大学病院に献体され、今後の貴重な情報とされることになった。
電話口でお父さんが「もう少し早く行っていれば・・・」とおっしゃっていた。確かにそうかもしれない。マルちゃんは、私が治療に当たる前に他の病院で1ヶ月間肝臓が悪いということで、肝臓の薬だけを飲んでいた。それがよくならないということで来院されたのであるが、その症状も血液検査の結果も、一目でクッシング症候群と呼ばれる、副腎皮質機能亢進症であることは明らかであった。しかし、ホルモン検査をいくつか経なければ、その病気だと明らかにすることはできないし、その治療に使われる薬はその病気でなければ使用するのは危険な薬だった。そのため、獣医療域で通常行われている検査を
2つ省略するための裏わざとして「内因性ACTH」というものを人間の検査機関で測定することにした。そのためにややこしい英語文献を読まなければならない、という手間がかかったが、検査をひとつしてはその結果を待って次の検査にすすむということに比べればはるかに、時間はかからない。
そして始められた治療であったが、マルちゃんは従来一般的である内科治療に対して、副作用を起こしやすく、その薬の継続は難しかった。となると、最近新しく使われてきている薬を導入するか、大学病院でMRIをとって、下垂体の状態を調べるか、ということになる。
実は、治療の最初のほうに、大学病院に行くことを希望するか尋ねた事があった。頭の片隅に、下垂体腫瘍のことがちらりとひっかかったからである。しかし、飼い主さんは「ここでできるだけのことをしてください」とおっしゃったのだった。お仕事をされているお母さんにとって、武蔵野市にある大学病院まで犬を連れて行くというのは、大変なことなのだ。
もし、もっと早期にMRIをとっていたら、助かったかもしれないが、この病気が下垂体性とわかっても、初めからMRIをとるというのは、まだ一般的ではない。それはMRIを設置している施設は限られてほとんどが大学病院でしかなく、費用も5万円から8万円かかる。この病気でMRIをとる、というのは診断・治療としては限りなくBestだろうが、常にベストな方法をとれるとは限らない。それは、この病気に対する獣医師の知識や理解度(ヤブ獣医はいくらでもいます)、そして飼い主側の意思により、そのベストな方法が取られないこともあるから。
なんにしても、マルちゃんの死は残念なことだった。

今年の4月に大学病院の腫瘍科研修医になり、2つの病院をかけもちするようになって、どれくらいの動物の死にめぐりあってしまったか、もう数え切れない。それは今までの平均?を大きく上回っている。仕事をしているどちらの病院でも、診察や治療を仕切るような状況になるため、それだけ難しい症例を任されるようになった、ということでもあるのだろう。特に、なぜか昨年の4月以降、大学以外でも腫瘍の治療にあたることが多かった。この10年、腫瘍の抗がん治療など、数えるほどだったのが、今年はその数すら大きく上回っている。そして、その分、死に立ち会うことも多くなるのだ。
このこは、もしかしたら私に出会わなかったら死ななかったのだろうか。ほかの先生が治療していたら、助かったのではないだろうか。そんなことはないとわかっていても、もしも自分が死を引き寄せていたら、と思うと、胸の痛みが倍増する。
バンコクにいたときに、去勢手術を勧めた犬がいた。もし、手術をするならあまり高齢になってからではないほうが、よいですよ、と私は言った。その犬はそれからほどなくして手術を受け、そしてその翌日、私は飼い主の方からその犬が亡くなったことを知らされた。その後のかなり長い間、私はその犬が私に出会わなかったら死ぬこともなかったと、苦しい思いをずっと抱えていた。もちろん4年たった今でも忘れることはできない。
その思いを和らげてくれたのは、誰あろう、その飼い主の方であった。新しく家族になった犬はパピークラスを経て、現在では弟分をクールに見守る立派なJRTとなっている。何より、新しい家族を迎え、飼い主の方が生き生きとされていることが、私の苦しみを取り除いてくれた。そして、今では亡くなったあの子に感謝している。彼がいなければ私はその方に会うことはなかったし、この事件をきっかけに私は自分自身の獣医師としてのスタンスを確立することになった。バンコクの飼い主さん向けにホームページを立ち上げたのも、今でもメール相談を受けたりするのも、それらのことがあってこそだと、私は思っている。
動物の命は限られていて、それは神様でもない限り、変えることはできない。獣医師はその限られた命の、生活の質を向上、あるいは維持するために、医療という側面から動物と飼い主をサポートする役割を担っている。そして、それを通じて、誰かをHAPPYにすること、それが私の一番望むことであり、そのためには、質の高い獣医療を提供できる獣医師でい続けなければならない。
担当している動物の調子が悪かったり、試験勉強がすすまないからといって、私はなんてバカなんだろうと嘆いている場合ではないのである。

Tuesday, January 11, 2005

テンションあげて

日本では3連休だった週末も、土曜と月曜が仕事なので、休みは日曜だけ、それも勉強会ででかけたので、ゆっくり休めてはいない。知恵熱出そう。でも、知り合いの先生からおもしろいデータをもらえたのはラッキー。ついでに128MBのメモリースティックももらってしまった。
そして今日は鏡開き。昨夜から煮始めた小豆を今朝仕上げて、助手にお汁粉を出してから出勤。朝から汁粉、それはちょっとすごいが、こういうことはできるときにやらないと、絶対できないしやらなくなってしまう。忙しいからこそ、節目はできるだけ大切にしたい。でも忙しくて自分は口にせず出勤。大好きなおしるこー。
今日はマルちゃんが私の母校の大学病院で診察・MRIを受ける日、朝から大学からの電話がいつくるかと、そわそわ。何しろ自分が手に負えなかった、薬ではコントロールできなかったものの答えが出るのだ。何より、あの状態で麻酔をかけてMRIを取れるか、それも心配である。
午後5時過ぎ、待っていた電話がきた。電話をくれた先生は私が大学1年生のとき、6年生だった外科の先生で、今では脳の下垂体腫瘍の手術を手がけることでは日本で有数の獣医師となっている。
先生によると、今日のMRIの結果、マルちゃんの下垂体には直径1.5cmの腫瘍があり、それがその上の間脳といわれる部分を圧迫しているので、今後意識障害がおこる恐れがあるらしい。だめでもともと、で手術することになるらしいのだが、飼い主さんが手術にかけてみたい、と強い希望をお持ちだそうで来週手術することになった。
薬では手に負えないはずである。病気の根源である脳下垂体に1.5cmもの大きさの腫瘍があっては、いくら薬で何とかしようとも、それ以上に異常なホルモン分泌があるのだ。1.5cm、それは小さいようでいて、体重8kgのマルちゃんの下垂体にとっては十分大きな腫瘍なのだ。
私の闘いは終わってしまった。あとは大学の先生にお任せするしかない。手術の成功と、病気の改善をただ祈るのみである。
ついでに、昨日愛川町は忙しく、おそらく年末から調子が悪かった18歳の犬の右前足の肘から先に200mlくらいの膿(アンビリーバボー!!)が貯まっているうえ心臓も悪い、栄養不良状態、というなかなか厳しい初診の患者さんがいたり、子宮蓄膿症だけれど心臓が悪くて手術に踏み切れないようなハスキーなんかがいたりして、田舎町の動物病院にしてはもりだくさんの状態であった。そこへもってきて、いつものリンパ腫のテリー君とケンちゃんの治療もあり、ひび先生大人気?である。この二人は同時期からリンパ腫の治療を始めたのだが、よく治療に反応しているので今はとても調子がいい。リンパ腫は血液系の腫瘍の中でも、抗がん剤によく反応するので、無治療なら3週間程度で死んでしまうものも、治療をすれば半年から1年、長いものでは2年近く生存することが可能となる。やっと半年たった。二人とも、じゃなくてそれぞれの飼い主さんたちも新年を迎えることができたことを本当に喜んでいらした。よかった。それが私の明日への力になる。自分の無力さが少しだけ救われるような気がする。
ちなみにこのテリー君、病院嫌いで病院の前まで来ると回れ右をして這うようにして逃げ出そうとする(ハックに似てるかも・・・)くらいだったのだが、この病気になって毎週私に会うたびにごほうびをあげ、アイコンタクトからおすわり、待てをやっていたら、なんと、今では病院の玄関は自分から入るし、診察室のドアが開くたびにまだかまだかとじりじりしているし、診察台のうえでは首の血管から採血しようが抗がん剤をうつために点滴の針を入れようが、まったく動じなくなった。おまけに、私の顔を見ると小さく舌なめずりまでする・・・・。昨日は採血しているところを飼い主さんに見せたら、飼い主さんが「信じられない!!」と驚いていた。リンパ腫になってしまった以上、残された時間には限りがある。その残された時間をできるだけ楽しんでもらいたくて始めたごほうびだったけど、テリー君はそれを楽しみに生き生きと病院にやってくる。病院嫌いな犬を毎週動物病院に引っ張ってくるより、病院を楽しみにしている犬のほうが、飼い主さんだって、治療が少しは苦にならなくなるんじゃないかと、思うんだけど、どうだろう。自分の犬ががんで、毎週通院しなくちゃいけなくてお金も1ヶ月に10万円くらいかかるとしたら?それだけでも大変なのに、犬が病院嫌いで毎回大騒ぎしていたら?
おまけに、最近知ったこと。テリー君の飼い主さんは私と同年代の女性なのだけれど、実は甲状腺に腫瘍があって、3月に手術をされるらしい。いつもにこやかにしていらっしゃるので、全く気づかなかった。そんな彼女の気持ちを、私は少しでも軽くしてあげることができているのだろうか。

いつもへらへらしている私だけれど、自分がにこにこしていないと、飼い主さんの気持ちもブルーにしてしまいそうで、できるだけ明るくしているように、心がけている。意外と神経質で考え込みやすい。でも、でも。私が暗くしていると周りも暗くなっちゃうから、愛川町での朝の挨拶はいつもこうだ。
「さー、今日はテンションあげてくよー!」「先生、今日も、でしょ。」・・そうそう、仕事は楽しく、スタッフも飼い主さんも動物も、みんなHAPPYにしないとね。
明日から大学病院も稼動、こっちでも頑張ろう。

Sunday, January 09, 2005

泣き面に・・・

人間余裕がなくなってくると、口をついて出てくるのは不平か愚痴か。本当にこのままでは試験通らないかも、という悲壮感がただよってきたような気もするのだが、今日はそれに輪をかけて泣きたい気分だ。
1)めじろちゃん
糖尿病で通っている猫ちゃん。インスリンの投与量と回数を決めるために2週間ごとに試行錯誤?を重ねているのだが、今日の検査結果はあまりにもばらつきが大きく、これって手に負えないのか?と一瞬びびる。でも、まだやることはある。インスリンがきっちり1単位注射されてないかもしれない。本当にごくごく微量だから。もう一度、インスリンが一定量はいるように工夫する。2週間後再検査。猫の糖尿病は難しい。
2)マルちゃん
ホルモンの病気が従来の薬でコントロールできず、次の火曜日大学病院に行くことになった。MRIで脳の下垂体の腫瘍を確認する予定だが、下痢したりしているので体調が不安。
3)ハチちゃん
11月の下旬、ハチちゃんのお誕生日にケーキをいただいた記憶も新しいハチちゃん、年末の検診で歯石除去を勧めたところ、本日麻酔下での歯石除去。ところが、気管にチューブをいれるとき、のどの奥にポリープ状の腫瘤があるのを発見。場所的にも大きくなると窒息したりものが食べられなくなったりする、やっかいなところ。今日見つけたのは運がいいか、悪いか。注射針をさしてほんの少しだけ細胞をいただき、検査センターへ。自分でも見たけど、嫌な予感。腫瘍の名前を口に出したくない。手術なら大学に連れて行こう。
泣き面に、ハチ、じゃなかった、蜂の1日である。

Friday, January 07, 2005

ちょっと焦ってきました

年末年始特別シフト?のおかげで日付感覚がすっかりずれてしまった。今日が何日で何曜日なのか、感覚がない。しっかりしないとね。今日は1月7日金曜日。あと3週間ちょっとで試験である。ああっ!
このペースの勉強では落ちること間違いなしだ。雑務ばかりに追われすぎている。もっと自分の試験勉強を重視しなければ。ということで、職場にも分厚い資料持込で、時間があれば開き、メモをとり、スタッフのおしゃぺりはBGMとなっている。幸い、冬場は動物病院というのは経営が厳しい、客足の遠のく時期でもある。獣医師が二人いれば、よほどでない限り追われるほど忙しくなることもない。
こうなってくると、往復の時間がうらめしい。電車4本乗り継ぐのでゆっくり勉強することもできなければ、睡眠時間を補う足しにもほとんどならない。
しかし、愛川町にいたっては、たいがい獣医師一人だし、週1回しか行っていないので、確実に私が担当しているかんじゃさんが午前中だけで3件入っている。そのうち2頭は抗がん剤を投与しているので、血液検査をして、結果を見て、問題がなければ投与、問題があれば飼い主さんとじっくり話をするので、ほかの診察の何倍も時間がかかる。それ以外にも外来が続けて入っていることが多い。たいてい午前中の診療が昼過ぎまで食い込むので、昼休みが短くなり、何かしら処置をするものもあると、とても勉強どころではない。この間も、その前も、重たい思いをして持って行った勉強道具は開かれないままもって帰ることになった。
世間は今日から3連休だが、私は貴重な週末、土曜月曜は仕事なので、日曜日にはみっちり勉強をしなくては。家にいると、余計なことに気をとられてしまうので、久しぶりに図書館で勉強するというのもいいかもしれない。
体調を崩さないようにしないとね。ということで、試験勉強を考えた生活のリズムを作らないといけないことに、今さら気づく。若くないんだから、早寝早起き。今日はもう寝よう。明日、早く起きられるかな。

Wednesday, January 05, 2005

新年早々

今年は元旦、2日と2日間休み、3日には愛川町、4日には大田区、そしていつもなら大学に行く水曜日の5日は、まだ大学病院が休みのため愛川町で仕事だ。実は愛川町の院長先生が、開業15年目にして始めて年始に休みを取り、家族で香港に行くので私ともう一人で留守を守ることになったのだ。
昨日の夜、ふと不安を感じて院長先生にメールしてみた。「海外滞在中の連絡先をスタッフに伝えていってください」そして返事は「何とかなるだろ」・・・・。確かに私はちょっとやそっとのことは何とかしちゃうけど、もう一人は臨床2年目、修羅場の数はまだまだ私には及ばない。「何度か電話するよ」・・・・緊急のときはかかってくる電話を待てないのにー。ま、いっか。いつまでも獣医師が何人もいてこんな時期にまとまった休みを取れるとは限らないのだから、心置きなく楽しんできてください。
ところが、今日の午後になってもう一人の先生から電話が入った。「おばさんが亡くなったので明日は5時であがらせてほしい、金曜日は休ませてください。」 それはやんごとなき事情だが、愛川町に残された獣医師は私と彼女だけだ。金曜日は大田区で仕事だし、急な休みは向こうにも迷惑がかかる。非常手段として、休みをトレードするという方法もあるが、そうすると12日間休みなし、試験を控えた身としてはちょっとつらいな、というのが本音。それなら、今までアルバイトに来たことのある先生に声をかけてみるという手もある。出発前の院長に承諾を得て、数人声をかけるがことごとくダメ。そうだよね、急だもんね。
あと一人、金曜日に来られそうな獣医師免許保持者は・・・・先日見学に来た、彼がいた。こういうときの私は早い。さっそく電話をかけ、金曜日予定がなければアルバイトに来ないかというと、彼も今月からここで働こうと思っていたらしい。ただ、院長の留守、ほかの獣医師もいないという状況は予定外ではあるが、病院を閉めるわけにもいかない。彼の都合さえよければ迷惑をかけるところは最低限ですむ。困ることがあったら大田区に電話してくれればできるだけのフォローはするからと説得する。少人数の動物病院では常につきまとう、急な休みの問題だが、今回は何とか切り抜けられる・・・だろう。何かあったら大田区の職場に電話してね、とスタッフには言い残しておく。
明日5時過ぎからは私が行くことにする。大学で資料の整理やらカルテのコピーやらをゆっくりしようと思ったのだが、仕方がない。穴はあけられないのだ。それに、出発間際の院長を引き止めることもできない。せっかくの休み、家族で旅行なんて滅多に・・・・あれ?そういえば夏には休みとって沖縄に行ってたぞ・・・・。うーむ、休みをとってもいいから連絡取れるようにしといてください!院長の休み中、何事もないことを祈るほかない。
そして、今日は仕事が早めに終わったので、厚木のサティで助手の洋服を買った。最近助手はめっきりおしゃれに目覚め、あの服とこの服は合わないだの帽子は斜めにかぶるだの、とても8才とは思えない口ぶりで鏡の前に立っている。サイズもどんどん合わなくなるし、ここのところ寒い日が続くので洗濯物の乾きも悪く、冬物を買い足すことにした。
おしゃれに目覚めるというのは成長している証でもあるが、最近親としてはあまり可愛いかっこうや目立つかっこうはしてほしくないと思う。洋服のセンスなんか悪くてもいい。犯罪者の目につかなければいいと思う。
先月、助手の通う小学校に窃盗が入り、3年生女子児童の体操服が10人分盗まれた。今回奈良で起きた事件の犯人は、自宅に女子児童の洋服や体操服を所持していたという。
もしかしたら、近所にそういう趣味嗜好の人間がいるかもしれないと思うだけで、気味が悪い。だから、自分の子供がそういう人間に目をつけられたりしないよう、できるだけ目立たないかっこうをさせたくなる。でも、やっぱりある程度はおしゃれでいてほしいとも思うフクザツな気分で、トレーナーとカットソーを買った。24時間守ってやることはできないから、親としては自らを守る知恵を教えるしかない。親の真似をして投げようとしている、柔道なんか役に立たないってことも。